第46回JRM例会を福島で開催いたしました

 当会(山中亨会長)は10月18日、第46回JRM例会を福島のエクシブ那須白河で開催し、会員や報道関係者ら22社25人が出席しました。

 例会では、JRM会員の近況報告が行われたほか、ポスティコーポレーションの馬場孝仁氏を招き「製造業のSDGsの取り組み」のテーマで講演が開かれました。

 冒頭のあいさつで、山中会長は「日本経済は、穏やかに回復基調となっており、大手企業の収益面も高水準で推移していると聞く。自動車業界も、以前は部品の供給で制約もあったが、だいぶ緩和してきた。また外国人のインバウンド需要も回復傾向だ。ただし、我々が関係する製造業の中小企業にとって、いまだ先行き不透明感が強いのではないか。このJRMで情報交換をしながら、一歩前に進んでいきたい」とあいさつしました。また、今回の講演について「講演会のテーマは、製造業のSDGsへの取り組みとなっている。SDGsは今後、避けては通れないテーマだ。講義を聞きながら各社の取り組みをいろいろ検討していただけたらと思う」と述べました。

 会員の近況報告では、各会員から需要動向に関しては、コロナ禍から受注状況が回復したため、売り上げが増えている企業が多かったものの、会員によっては、利益面では材料の高騰などの影響で厳しい環境になってるという意見もありました。そのなかで、「売り上げが回復しているが、材料の仕入れ価格が高騰しているため利益を確保するのが難しい」、「鋳物に携わる企業が少なくなり、ものづくりが難しくなっている」、「新しい素材でテスト案件が増えた」、「環境の面からリサイクル関係の問い合わせが増えてきた」、「装置産業として新しい付加価値を付けていかないといけない」、「更新やリピーターの需要が増えた」などの見方もありました。また海外動向について、「中国の景気が非常に悪い。とくに自動車関連の日系企業が厳しいため影響を受けている」「自動車や半導体の需要の動きが厳しい」「海外メーカーとの競争が激しくなっている」などの見解も会員から述べられた。そのほか、依然として人材雇用が難しく、若手を育成する人材もいないとの意見も上がりました。

 会員の近況報告終了後、馬場氏から「製造業のSDGsの取り組み」などのテーマで講演が行われた。馬場氏はSDGsの基本的な考え方からはじまり、SDGsの特徴、SDGsの17の目標、SDGsに企業が取り組みメリットなどを解説した。その後、会員各社からSDGsの取り組みについて発表され、活発な議論がなされました。
 次回の総会は2024年4月中旬をめどに東海地区を計画しています。

山中会長

山中会長

福島で例会を開催しました

福島で例会を開催しました