第45回JRM総会を3年半ぶりに滋賀で開催いたしました
日本ゴム機械懇話会(JRM、髙木康彦会長)は4月12日、第45回JRM総会を滋賀県のエクシブ琵琶湖で開催しました。コロナ禍で3年半ぶりの対面での総会となりました。会員をはじめ報道関係者含め25人が出席。会計報告をはじめ、役員改選、JRM会員による近況報告などが行われました。
冒頭で、髙木会長はコロナ禍を振り返り、「2019年以来、3年半ぶりに総会を開くことができた。総会が開催できない間、会員向けにアンケート調査を行い、会員と情報共有した。ただ、『コロナ禍をどのように乗り越えたらいいのか』や『どのような対策が必要なのか』など情報交換をしたかったが、コロナ禍で対面での開催は難しかった。昨年は、コロナ禍でお客様への対応や行動の移動制限など、ビジネス面においても厳しい環境だったと思う。会員同士で情報交換をし、ひとつの参考にしてほしい」と述べました。
続いて、玉置会計から令和元年度~4年度の会計報告が行われ、全員一致で収支内容を承認しました。
会員数の増減では、新しく三友工業が入会し、アマノと神戸製鋼所が脱会しました。
役員改選では、山中亨副会長(ミクロ電子)が新会長に、森大作会計監査(ダイハン)が新たに副会長に、会計監査には鈴木康三氏(松田製作所)が就任し、髙木会長は顧問となった。石川明宏副会長(中山商店)と玉置篤会計(小松原)は続投しました。
山中新会長は就任にあたり、「JRMは1998年に準備会とスタートし、2000年に日本ゴム機械懇話会として発足した。私の先代も発起人の1社として参加していた。JRMでは、先代から引き継ぎし、勉強させていただいた。製造業は今、逆風を吹いている。そのなか、我々がどのように結束し情報交換しながら活動していくかを新しい考え方で取り組んでいきたい」と今後の抱負を語りました。
髙木前会長は「13年間、JRMの会長を務めさせていただいたことは、自分自身の成長に大きくつながった。若返った山中新会長のもと、JRMの活動を長くと続けてほしい」と退任のあいさつしました。
会員の近況報告では、各会員から国内の状況に関しては、コロナ禍で設備の買い控えが進み、厳しい環境だったが、2021年から受注が徐々に回復した会員が多く、受注環境が改善したという会員が目立ちました。そのなかで、「受注が増えていくものの、インバーターやシーケンサーなど電気関連部品が不足し、組み立てができない」、「鋼材などの材料高騰で厳しい」、「国内は修理や改造案件が多かった」、「自動車分野よりも、半導体や医療分野などの需要が動いた」、「営業はオンラインと対面を使い分けながら行っている」などの見方も示されました。
同報告後、「コロナ禍の3年間、わが社が乗り越えた理由と対策」のテーマで、会員同士で意見交換を行いました。共通するテーマとして、「半導体の部品不足への対応」、「付加価値の高い機械開発へのシフト」「人手不足や技術継承の対策」「鋼材などの原料値上げによる価格転嫁の対応」などのテーマが上がり、意見が交わされました。
その後、場所を移し懇親会が開催。会員相互の親睦と交流を図りました。
次回の例会は23年10月中旬に関東地区で計画しています。